10月26日のイベントでもお話しさせてもらいました🙂↕️
最近水道水の安全性についての話題が、増えてきましたが、その中でも特に注目されているのが「PFAS(ピーファス)」という化学物質です。
PFASは「永遠の化学物質」とも呼ばれていて、一度環境中に放出されると分解されにくく、長期間にわたって残留する性質があります。これが私たちの飲み水にどのような影響を与えているのか、ちょっと気になりますよね。
そもそもPFASって何?というところからお話しすると、これは「ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物」の略で、撥水性や耐熱性に優れているため、フライパンのコーティングや防水加工された衣類、食品包装など、私たちの身の回りのさまざまな製品に使われてきました。
便利な反面、製造や使用の過程で環境中に漏れ出し、最終的には地下水や河川に流れ込み、飲料水に混入してしまうことがあるんです。
では、PFASが水に含まれていると、どんな問題が起きるのでしょうか。まず健康への影響が心配されます。研究によると、PFASは体内に蓄積されやすく、長期的な曝露によって肝臓への負担、免疫機能の低下、さらにはがんのリスクが高まる可能性があるとされています。特に妊婦さんや子どもなど、影響を受けやすい人たちにとっては深刻な問題です。
さらに厄介なのは、PFASが普通の浄水処理ではなかなか除去できないという点です。活性炭や逆浸透膜など、特別な処理をしないと取り除けないため、自治体によっては対応が遅れているところもあります。つまり、私たちが普段何気なく飲んでいる水にも、知らないうちにPFASが含まれている可能性があるということなんです。
とはいえ、すべてが絶望的というわけではありません。最近ではPFASの規制が強化されつつあり、アメリカやヨーロッパでは飲料水中のPFAS濃度に厳しい基準が設けられるようになってきました。日本でも徐々に関心が高まり、調査や対策が進められています。
また、家庭用の浄水器でもPFASをある程度除去できる製品が登場しているので、自分でできる対策もあります。
結局のところ、PFASの問題は私たち一人ひとりが意識することから始まります。水道水の安全性について知ること、そして必要に応じて対策を講じることが、健康を守る第一歩になるのではないでしょうか。これからもPFASに関する情報にアンテナを張って、安心して水を飲める環境を一緒に作っていきたいですね。








